チャノキ1本から、緑茶、烏龍茶、紅茶、白茶、ほうじ茶の全てを作り分けることができます。
どんな味になるかは作り手次第。届けたい人、届けたい味をイメージして、試行錯誤を続けます。
地域の農家さんや工場の方と協力し、ご指導&お手伝いを交えながら知識と経験を蓄積しています。
① 製茶(荒茶の製造)
収穫した生葉の大きさ、厚さ、水分含量などを確認しながら、工程を調整して味を作ります。
生葉を収穫したのち、すぐに製茶を行います。生葉の品質や好みに合わせて、「浅蒸し」と「深蒸し」を作り分けます。
1日陰干し(萎凋)してから製茶を始めます。揉捻機で強く揉んだのち、温度や送風を管理しながら発酵を進めます。
収穫後すぐに1時間ほど天日干し(日干萎凋)を行います。その後、定期的に葉を混ぜながら香りを出します。
天日干しまでは烏龍茶と一緒です。その後、揉捻機や蒸し器などの機械を使わず、手で触りながらゆっくり乾燥させます。
② 仕上げ再製・焙煎
完成した荒茶を大きさや部位で選別したり、加熱して香ばしい香りをつけたりします。お茶の第一印象を決める重要な工程です。煎茶、紅茶、烏龍茶で、それぞれ最適な方法を使い分けます。
※ 富士山まる茂茶園 様の全面的なご協力のもと行っています。
長さ、太さ、軽さ、色など、分けたい基準によって篩や機械を変えながら分けていきます。部位ごとに別の商品に活用します。
煎茶に落ち着いた印象を与えたり、高温で炒って焙じ茶にしたりします。烏龍茶や紅茶から新しい香りを引き出すこともできます。
③ 合組・ブレンド・着香
仕上げ再製が終わった茶葉の味や香りを比べ、特長を補い合うように混ぜ合わせます。ハーブや花・フルーツなどを用いて、華やかな香りを加えることもあります。
他の品種の茶葉や玄米・ハーブなどを混ぜ合わせて、香りや味を調整します。季節に合わせたブレンドなども考案します。
金木犀・オレンジの花・リンゴ・バナナなど、お花や果物の香りを茶葉に移す製法です。ジャスミン茶もこの仲間です。